ねこ、時々ハーブティー

ゆるーく、身近なハーブや生薬について呟いていこうと思います。

料理好きの独り言

その昔、母と買い物に行った際に

「おつとめ品なんかケチだと思われるからやめなさい!!」

と叱られたことがあります😓

 

 その時まだ私は小学生くらいだったかと思います。私自身は当時あまり何かで不自由した覚えは無く、実家は一軒家でしたので現在の基準ではどうかわかりませんが生活水準でいうと並の家庭だった思います。

 

 初めて飲食店で仕事をした時でしょうか。

 そこで私は腐ったものの匂いや味がわからない事に気がつきました。味覚障害や嗅覚障害ではなく、そういうものを見たことも口にしたことも無かったのです。

 記憶を辿れば、母は賞味期限がきた瞬間に食材を捨てる人でした。「1日くらい大丈夫」といった事は絶対にしませんでした。

 

 あんまり書いてはいけないかもしれませんが、そこではその日届いた玉ねぎのうち何個かは半分に切ると中が真っ黒だったり、萎びた人参だったり、ワタが黒くなったピーマンや枯れたほうれん草などを見る機会がわりとありました。

 もちろん返品したり交換してもらうのですが、一番下っ端でまかないを作る立場だった私は基本的に家庭で「野菜くず」や「くず肉」と呼ぶようなものを先輩達からまわしてもらい、使う事が多かったです。そのせいか、良いか悪いかはさておきスーパーで見かけるおつとめ品は8割方が全然大丈夫な部類に入るのだと思うようになりました😓

 

 現在、毎日自炊をするようになってからもあまりその癖が抜けません。子供ができたらさすがに考えますが、今はパートナーと2人。男性もおつとめ品を買う女性に良い印象は持たれないかと思いますが、あくまで私は「捨てられる食べ物が減るならいいじゃないか😖」くらいに思っています。

 そういった食材を選ぶ際には充分注意して選びますし、安いからとなんでもかんでも飛び付くわけでもありません。明らかに危ないものは手をつけませんし、値段と可食部位の割合を正規品と比べて、ある程度の鮮度と何日で使い切れるかを基準に買うかどうかを決めます。

 

 飲食店で、嫌というほど捨てられる食べ物を見てきました。下がってきたお膳から、食べ残された料理を捨てるのは私の仕事で、慣れなければいけなかったのでしょうがずっともやもやとした気持ちを抱えていました。

 声高々にフードロスの削減を謳ったりはしませんが、鍋を焦がしたり食材をダメにしてしまった時には食材そのものと生産者さん達に申し訳なくて、とても落ち込みます。

 

 完全にロスを出さないことは気をつけていても難しいですが、大事な事のような気がするので忘れないようにしたいと思います🍎